ハヤドリ 仕組み

決め方の全部

隠すところはありません。結果画面でも、実際の計算過程をそのまま表示します。

1. 票の重み

招待が作られてから、何時間後に答えたかで決まります。

締切後も回答自体は受け付けます。行けるかどうかは幹事が知りたい情報だからです。 ただし重みは0で、日程を決める計算には一切入りません。 「行けない」と答えても、その日が避けられることはありません。 締切そのものに意味を持たせるための、いちばん強い扱いです。

「締切までの期間のうち何%か」ではなく絶対時間で測ります。 割合で測ると、人は締切直前に集中して答えるためボーナス帯に誰も入らず、 仕組みがまったく機能しなくなるからです。

回答を出し直すと、重みは出し直した時点で計算し直しになります。 そうしないと、空の回答を先に置いて1.5倍だけ確保し、あとから中身を書き換える、 という抜け道が成立してしまいます。

2. 日の決め方

ここが肝心なところです。「×」は重みで割り引きません。 ○や▲は気持ちですが、×は物理的に行けないという事実だからです。 票が軽くなったからといって、その人が来られるようにはなりません。

第1段階 — 全員が行ける日を探す

×が1人もいない日があれば、その中から選びます。 この段階まで来たら、回答の早さは結果に一切影響しません。 揉めていないときは、何もしないのが正しい動きです。

第2段階 — 全滅したら、切り捨てが最少の日に絞る

どの日にも誰かの×がある場合、まず「行けない人がいちばん少ない日」だけを残します。 この絞り込みは重みでは覆せません。 だから「早く答えた人を守るために、もっと多くの人が来られない日になる」ことは起こりません。

ここで数えるのは、締切までに答えた人だけです。 締切後の回答は人数にも入りません。人数の比較がこの仕組みの中心である以上、 そこに入れてしまうと、締切後に出した人も「自分が行けない日は避けてもらえる」 という保護を受けてしまい、締切がほとんど意味を持たなくなるからです。

第3段階 — 並んだときだけ、早さで決める

人数が同じ日が複数残ったとき、×を出した人たちの重みを合計して、 小さいほうを選びます。つまり、遅く答えた人ばかりが×の日が残る。 ここが「早く答える得」の正体です。

最後 — ○と▲で比べる

まだ複数残っていたら、○を1.0、▲を0.3として重みをかけた合計が大きい日を選びます。 それでも同点なら、イベントごとに決まった順序で選びます (誰が開いても同じ結果になるようにするためで、その場の運ではありません)。

3. 締切まで回答が見えない理由

他の人の回答が見えると、あとから答える人が 「この日に×を出せば潰せる」と逆算できてしまいます。 また「もう決まりそうだから適当でいいや」も生みます。 だから締切までは誰が答えたかだけを表示し、 何と答えたかは幹事にも見せません。 締切後は全員分を公開します。

4. どのくらい効くのか

8人・候補5日・調整期間1週間という設定で2万回計算したところ、 「自分抜きで日程が決まってしまう」確率は次のようになりました。

即答した人と締切を過ぎた人で、3.6倍の開きがあります。 重みがない従来のやり方だと、この差は3ポイントしかありません。 つまり普通の日程調整ツールでは、早く答えても得はしない。そこを変えています。

ただし代償もあります。締切後の回答を計算に入れないぶん、 その日に来られない人は平均1.42人から1.59人に増えます。 間に合わなかった人の都合が守られなくなるので、当然そうなります。 締切を守った人を優先するための、意図した交換です。

なお、倍率を1.5倍より大きくしても効果はほとんど増えません。 逆に2.2倍を超えると「来られない人の数」がさらに増えるため、意図的に1.5倍で止めています。

5. 向き・不向き

4〜12人くらいの友人グループ・サークル・ゼミに向いています。 30人規模になると効き目が薄くなります。 また、上下関係があって「特定の人の予定を最優先すべき」場面 (社内会議など)には向きません。